あんまり自分語りは好きじゃないけど
僕はまぁ長い間野球をやってました。野球自体は全然うまくならなくて正直野球やってたって言うことも恥ずかしいレベルですが僕の人格を作り上げたものの中で野球はかなり大きなウェイトを占めているのは間違いありません。ていう話をするのもアメトークが高校野球の回だったからいろいろ思い出してしまったからですね…。
僕が野球を始めたきっかけは……とか書いてもいいですけど恥ずかしいし長くなるので今日は書きませんけど、かなり親には反対されて、それを押し切って始めました。ふとした人生の折り目折り目で親には突然反抗してましたね。普段はおとなしいから親も躍起になって反対させてしまいました。親不孝な息子だ…。まぁそんな話はいいや。
高校野球はベンチに入れる人よりもベンチに入れない人の方がずっと多いし、入れても試合に主に出れるのはその半分です。よく、プロになるわけでもないのに毎日練習して意味あるの？とか聞く人がいますが（実際にそんな人に会ったことはないけど）、現実はプロになるとかそんなもんじゃなくて３年間で１回も公式戦に出れない人もざらにいるわけです。しかも部活ってめっちゃしんどいんですよ。アホみたいに走らされてアホみたいに怒られてしかも試合にも出れないって普通の感覚ならそんなんやめちまえよって思っちゃうよね。
冒頭でも書いたように僕は野球がヘタクソであまり試合に出られる方ではありませんでした。だけど高校時代僕を部活に引き留めたものはきっと上手くなるという希望だったのか、居場所がなくなる恐怖だったのか、今でもよくわかりませんが３年間野球部にいました。僕の考えすぎる性格も相まって一度本気で辞めようと思ったこともありました。でも辞めてたら今の僕も、当時のチームメイトとの繋がりもなかったと思うんで本当に感謝してます。
正直僕は努力すれば報われるとか、努力することに意味があるとかいう言葉はあんまり好きじゃなくて、そんな世界だったらもっとみんな幸せなのになあ。現実は残酷だなあっていつも思ってます。努力することでもっと辛くなったり苦しくなったりすることだってあります。そんな努力ならしない方がいい。もっと楽しく生きる術があるはずだから。
でも同時に、報われたとか意味があったとか決めるのは自分の心ひとつだとも思うのです。誰がなんといおうと僕にとっては野球をやってきたことは意味があったし、報われたと思っています。願わくはもっと綺麗な報われ方がよかったですがｗ
きっとそれは人生の色で、あの頃僕の人生にはいろんな色がついていました。
まぁなにが言いたいかっていうと、高校野球で輝くのは試合に出てる選手たちだけどその影にはその何倍もの選手がいて、彼らはたとえ最後は望んだ結果じゃなかったとしても必死に信念を持って野球してきたってことです。そういう名もなき戦士たちがいるってことを知っておいてほしいのです。
僕は運よくベンチには入れましたが、悔しいけど実力がないことはわかってたから自分に役割を持たせたくて技術以外でチームを強くするためにできることは何かなって気を回すようになったし、こいつにはどんな声をかければいいのかなっていうのもよく考えてよく観察するようになりました。だからってわけじゃないけど、他人に気を回せなくて自分の言葉が周りにどんな影響を与えるか考えずに好き勝手しゃべるやつは基本的に嫌いです（小声）
ってな具合で僕の人格は形成されてったわけですまる
んでこれからは東工大入ってからの話。高校時代は紛いなりにもあった自分への信頼というか自信というか、ちょっと未来への希望というか、そういうものが大学に入ってからいろいろあって持てなくなっちゃいました笑
その結果いろんなことから逃げちゃいました。
いろんな色がついてたあのころと違って、一度失った希望というペンキを見つけるのは大変で、今は灰色の部屋に灰色のペンキを塗ったくることを続けています。
でも僕は生きたいから、灰色かもしれないペンキを持ってきて塗ったくって、それがまた灰色でも懲りずにそれを繰り返します。いつか色がつくかもしれないっていう、その希望こそが色になるかもしれないから。
僕は誰もに綺麗と呼ばれる色を塗ることに少し固執しすぎてるのかもしれませんね。どんなに醜悪な色でも色を付けられたなら、それは報われる、意味のあることなんじゃないかな、と思えたらいいなとちょっと思いました。
