ロシャオヘイ戦記

2020年12月14日

映画 『羅小黒戦記（ロシャオヘイセンキ）』を観ました

本当に観てよかったと思える作品でした。シャオヘイという無垢な少年が他人との関わりを通じて、善と悪、優しさを知っていく話です。

人間の本質的な優しさとは、見返りを求めない無償の愛です。この人のためになにかをしてあげたいと心の底から湧き上がる感情は、なによりも尊いものです。

でも、現代社会で生きる薄汚れた僕たちは損得勘定に振り回されてそんな気持ちを忘れてしまいがちです。きっと、死ぬまで思い出せない人もいるでしょう。

だから、だからこそ僕らは無垢なものに憧れるのです。何物にも染まっていない子供が優しさを知り他人に優しくなれたとき、思い出すのです。かつてそんな感情が自分の中にあったことに。そしてもう一度取り戻せたような疑似体験に幸福を感じるのではないのでしょうか。

そんなストーリーの中で重要になるのが『優しい大人』の存在です。それは決して偽善的でなく、かつ自然体です。シャオヘイの師匠になる人物もまさにそうでした。わざとらしくなくこういう人物を描ける人は本当にすごいなと思います…。

僕は「この人みたいになりたい」みたいな人には出会えなかった人生でした。（もちろんこの人のこういう部分はすごいな、という人にはたくさん会ってきたけどね）

この先の人生、優しい人になって、自分みたいな人になりたいと誰かに思ってもらえる人生にできたらとても素敵なことだなと思います。

そのためには怖がらずにたくさんの人に関わろうとしなくてはいけませんね…。前向きになろう

まあいろいろ言ったけどシャオヘイが可愛かったからみんな観て！17日までなので！ブルーレイ出るといいなぁ…。